若月佑美、舞台「有頂天家族」出演決定!
若月佑美が舞台「有頂天家族」に出演し、妖艶な美女・弁天役を務めることが決定いたしました!
下鴨神社の境内に暮らす、誇り高き狸一家をめぐり、狸・天狗・人間が、京都の地で繰り広げるてんやわんやの大騒動。奇想天外、波乱万丈でありながら、愛深き物語である『有頂天家族』は、シリーズ累計55万部を誇る、森見登美彦の大人気小説。本作がストレートプレイとして舞台化することが決定いたしました。
2003年の作家デビュー以降、京都を舞台とした作品を多く生み出し、数々の文学賞を受賞している森見登美彦が、2007年に発表した『有頂天家族』。悠久の歴史を持つ京都を、人間に化けて暮らす狸たちが縦横無尽に駆け回るという、みやびで愉快なファンタジーでありながら、作品の核を成しているのは、切なくも温かい家族愛。この圧倒的な世界観は唯一無二であり、漫画、アニメにもなって人気を博し、多くのファンに愛され続けています。
このたびの舞台化では、個性的で多彩な登場人物たちが、“森見節”炸裂の小気味よい台詞の応酬を繰り広げるのが見どころの一つ。そして、演劇ならではのアナログな手法で、視覚的な面白さも追及し、作品のファンタジーな展開も魅せます!
京都を代表する景観であり、作中にも登場する京都・南座。2013年のTVアニメ放送に先駆けて行われた先行上映イベントの開催地にもなった、まさに“聖地”と言える、南座での上演。そして京都を飛び出し、東京・新橋演舞場、愛知・御園座と、日本各地でハートフルな物語をお届けします。
人間社会にまぎれて暮らす狸の一家・下鴨家の、好奇心旺盛で家族思いな三男・矢三郎が主人公。父の「阿呆の血」を色濃く受け継いだ矢三郎を演じるのは、成長著しい歌舞伎界の次代を担うホープ中村鷹之資と、舞台・ドラマ・バラエティとマルチに活躍する濱田龍臣――異なるジャンルながらともに芸歴20年近いキャリアを持つ2人によるWキャスト。また、人間でありながら、天狗並みの能力を持つ、妖艶な美女・弁天に若月佑美。父の跡を継ごうとする生真面目だが土壇場に弱い下鴨家の長男・矢一郎に渡部秀。そして、立派な狸として狸界の頭領を勤めていた四兄弟の亡き父・総一郎と、総一郎の弟でありながら四兄弟と敵対する狸・夷川早雲の二役を池田成志。下鴨家の師匠であり、隠居を余儀なくされた現在も弁天への恋心を忘れない天狗・赤玉先生を相島一之。タカラヅカをこよなく愛し、四兄弟を優しく見守る母・桃仙を檀れいが演じます。
◆ものがたり
千年の都・京都では、古(いにしえ)より大勢の“狸”が人間に化けて暮らしている。下鴨神社、糺ノ森に住まう狸の名門・下鴨家では、狸界の頭領「偽右衛門」であった偉大な父・総一郎が、ある年の瀬、京都の美食クラブ「金曜俱楽部」の忘年会で狸鍋にされてこの世を去った。残された四兄弟の矢一郎・矢二郎・矢三郎・矢四郎と母の桃仙は、神通力を持った美女である弁天と、下鴨家の師匠であり、弁天に恋する隠居中の大天狗・赤玉先生に振り回されながらも、「面白きことは良きことなり!」を合言葉にそれなりに楽しく暮らしている。が、弁天は「金曜俱楽部」のメンバーでもあった……。
さらに、下鴨家には長年対立する一家がいる。四兄弟の叔父・早雲が率いる夷川家だ。早雲の息子の金閣・銀閣も、事あるごとに下鴨家に突っかかってくるのが日常で、夏の風物詩である「五山の送り火」の際には、亡き父を偲ぶ下鴨家に、ど派手な空中戦を仕掛けてくる始末。しかし、矢三郎の元許嫁で、金閣・銀閣の妹でもある海星だけは、こっそり矢三郎を助けてくれる。
季節は巡り、狸界では、空席であった頭領「偽右衛門」の座を争って、選挙が行われることとなる。立候補したのは、亡き父の意思を継ぎ、立派な狸になろうとする長男・矢一郎と、狸界を牛耳ろうとする早雲。叔父と甥が対決するこの運命の選挙は、なんと、狸鍋がもてなされる「金曜俱楽部」の会合と同日に開催されようとしていた。その当日、夷川家の策略で、桃仙と矢一郎が狸鍋の具として捕まり、檻に入れられてしまう。矢三郎は兄弟らとともに二人を助けに向かうが、父・総一郎が鍋にされた真相と、矢二郎が蛙の姿で井戸に引きこもっている理由も明らかになり……。下鴨家の運命は、一体どうなる!?